【大川隆法総裁法話「ストロング・マインド」より抜粋 】

みなさんも、本心からいうならば「できればなんらの試みにも遭わず楽に幸福に生きられたらなぁ」とおそらくは思っておられるでしょう。

しかしながら、人生のあるときに逆境と見えるものも現れてきます。 逆風も吹きます。

学業における挫折、仕事面での失敗、人間関係での葛藤、それから別れ、憎しみ悲しみ、いろんなものが現れてきます。 「できれば避けたい」というのが本心でしょう。

しかし避けることはできません。

そうした苦しみや悲しみを避けるということは、あなたがたの今世における魂修行を無力化するということでもあるんです。

「せっかく生まれてきたのに大した修行もせずに人生を終える」ということでもあるんです。

たしかに能力的なるもの才能的なるものは生来のもの、生まれつきのものもあるでしょう。

ただそれだけであったら人は進歩しません。

その人相応の人生の諸問題が与えられ、苦しみながらそれを乗り越えていくときに魂の輝き、徳とでも言うべきものが生まれてくるんです。

ですから「『われに試練を与えるなかれ』と祈る人よ。 あなたは『われに徳を与えるなかれ』と言っているのと同じなんだよ」ということを申し上げたいんです。

「その試練の中で、あなたは魂の輝きを得るであろう。だから強くありなさい。自分に対して誠実でありなさい。自分の仏性に対して謙虚でありなさい。それを強く信じなさい」。

そういうふうに申し上げたいと思います。