悲しみを通して人は優しくなれる【大川隆法説法集 Vol.33】
大川隆法説法集 Vol.33回 2024/4/6
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ラジオ番組「天使のモーニングコール」で過去に放送された、幸福の科学 大川隆法総裁の説法集です。
この動画でご紹介した法話は、書籍『幸福へのヒント』第1章に収録!
幸福の科学出版:https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=141
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「悲しみの底に光あり」のテーマに関連した、あなたにオススメの「天使のモーニングコール」はこちら♪
第1276回 悲しみの底で出会う光
https://tenshi-call.com/broadcast/5336/
1099回 苦しみの中で光が見えてくる
https://tenshi-call.com/broadcast/497/
第1048回 心の指針「人間の器」
大川隆法総裁法話(『幸福へのヒント』第1章所収)
この苦しみ 悲しみをどう見るか。単にそれを「天国的なものではない」とだけ見るかどうかの観点があると思います。地獄的なる思い「苦しみや悲しみは地獄にある心であって」という考えですね。そういう考えもありますが、やはりもう一つの側面を見落としてはならんところがある。それは、実際に深い悲しみを味わった人は、二つの点において大いなるプラスが出てくるんですね。一つは何かというと、悲しみを通して人間は謙虚さということを知ることはあるんです。真に鼻っ柱を折られることはありますね。その悲しさを通すことによって、プライドが折れたときに、人間は謙虚さということを真に学ぶことができるんですね。これが悲しみの一つの側面です。もう一つのプラスの面は、悲しみを通すことによって真に人に対して優しくなれるんですね。これはそうなんです。本当に人に対して真に優しくあろうと思ったら、その気持ちが実感されないと
分からないところがあります。環境だけが良くて順調にきた人特有の問題として、よく現れますね。どうしても人に対して厳しくなります。言葉も荒くなる。「なんでこういうことがお前はできないのか」と言うことあるけれども、それは頭ではそうなんだけれども、実体験として自分がそういう悲しみのなかにあった人は、本当に人を許す範囲が広がるんですね。このためにやはり 悲しみというものもあると思います。それは深い悲しみを味わったことがある人だけの実感でしょうが、「人が悲しんでいる姿がどういうものであるのか」ということが切々と分かる。深い悲しみを経験した人独特の優しさというのは、あるんですね。これは一つの光だと私は思います。「悲しみの底にも光がある」というのは、このことを言っているのだと思います。「悲しみの底を打ち破ったときに光が出る」というのは、独特の手触りですね。感触。人に対する接するときの優しい眼差し。相手の成長を待ってやれるという気持ちは、やはりこれは、大きな悲しみを通した人特有のものだと思います。このような悲しみ苦しみというものも、単にそれを否定的なるものとだけ見ることなく「そのなかにも真理への芽生えはある」と捉えていけばよい。そうすると、人間を理解できる範囲が広がってくるということですね。昔からよく言いますが、人間が大成する条件として貧乏というのもあるし、あるいは失業・左遷・失恋・離婚・病気、いろんなのありますね。浪人、留年、そういうのをするというのもあります。それから、人間関係の失敗、事業の失敗あるでしょう。こういうのを通してくるとどうなるかというと、それを通り抜けた人には独特の、いぶし銀のような光がやっぱりあるんですね。それは人に対する見方そのものが、接し方そのものが、許しとなるような接し方ができる面があるんですね。